一滴一滴が努力の結晶。

 

我々の最も重要な工程に、周りはさまざまな呼び名をつけてきました。テネシー州は「チャコール・メローイング」を「リンカーン郡製法」として認め、多くの人はそう呼んでいます。
リンチバーグでは、チャコール・メローイングのことを、『エクストラ・ブレッシング (祝福の積み重ね) 』と呼びます。これは元々ジャック・ダニエル氏が言い始め、それ以来ジャックダニエル蒸溜所では今もそう言い伝えられています。

 

140プルーフ(アルコール度数70度)に蒸溜された熟成前のウイスキー原酒は、高さ10フィート(約3メートル)にもなる巨大なろ過槽に詰められた木炭で、3〜5日をかけて一滴一滴ゆっくりとろ過されます。炭で磨かれたウイスキーが少しずつ、まろやかに変化する様は、まさに祝福に値するでしょう。

ジャックダニエル独特の口当たりの良い滑らかさは、このチャコール・メローイングによるもので、バーボンにはないこの工程が加わることで、テネシー・ウイスキーと呼ぶことができるのです。

 

「木炭によるろ過効果は、熟成樽では数年かかることを数日で得ることができます」とマスターディスティラーのジェフ・アーネットは言います。ジャックダニエルをグラスに注ぎ、ぜひご自身で確かめてみてください。